歴代の犬達②
おはようございます。
ラッキー、セブンのブログを書いた日の夜に夢に2頭が出てきた今村です。
今まで夢に出てくることなんてなかったのですが、久しぶりに思い出したので会いにきてくれたんですかね?
まさかラッキーもセブンも私が犬に関わる仕事に就くなんて思ってもみなかったでしょうね。
小学生の頃の夢は『宇宙飛行士になって宇宙人に会う』と書いていましたから・・・。
無謀とは素敵ですね。
さて、前回のブログでセブンの弟分である(多分)柴犬のゲンの話をすると書いたのですが、何故多分かというと、このゲンも迷い犬だったからです。
血統書などがないので正式には柴犬と認められませんがどこからどうみても柴犬でした。
当時は捨て犬、迷い犬、野良犬が当たり前のようにいました。
ゲンとの出会いは近所の居酒屋でした。
当時私は駐在所に住んでいたのですが、家の近所に居酒屋がありました。
ご飯が美味しかったのでよくそこの居酒屋に連れて行ってもらった記憶があります。
ある日、その居酒屋のご主人が「店に犬が迷い込んできた」というので見に行ってみると、まだ生後3ヶ月〜4ヶ月くらいの柴犬がいました。
親も犬が好きだったのであまりの可愛さにすぐに家に連れて帰りました。
そして名前を『ゲン』と名付けてセブンの弟分となりました。
今、こういう仕事をしているからこそ分かるのですが、『柴犬は初心者向きじゃない』や『柴犬は早くしつけしないと手遅れになる』や『柴犬は気性が荒い』などをよく耳にします。
確かに柴犬は歴史を辿ると直接狩猟犬で、獲物に立ち向かっていく攻撃性が求められていました。
なので中にはその時代のなごりで気性が荒いコや攻撃性の強いコもいたかもしれませんが柴犬に限らず多くの犬達は、自然に人間と一緒に過ごせるような性格に変わっていっていると思います。
実際、セブンやゲンと暮らしていた時代(1980年代)は、今のようにしつけやトレーニングに関する情報もありませんでしたし、ドッグトレーナーという職業もそこまで認知さてれてなかったと思います。
ドッグフードは人間のご飯の残飯で、子供ながらに「味がしないのは可愛そう」と思い、焼き肉のタレをこっそりかけてあげるなど、今思えばとんでもないとクレームが来るような時代でした。
ただ、だからといってゲンが凶暴だったかというと全く違いました。
まだ私が小学校低学年、妹が幼稚園生という、犬を家族のように優しく接するというより、私達の兄妹の用に時には激しく、時には優しく遊んでいましたがゲンから唸られたり噛まれたことは一度もありませんでした。
『犬だからこう接しないと』、『こんなしつけ方をしないといけない』といった考えが、良い意味で緩かったんだと思います。
だからこそ私達とゲンは対等な立場で兄妹のように過ごせたのではないかと思います。
今は、ネットも普及し、本やメディアで膨大な量の情報が手に入ります。
そのせいで多くの飼い主さんは犬との向き合い方に悩んでしまっているような気がします。
私の立場で言って良いのかわかりませんが、あまりしつけやトレーニングに固執せず『もっと楽にもっと自然に』犬と向き合ってもいいんじゃないかな?と思います。
当時と現在では犬と人との距離がグッと縮まってきているので全くしつけをしないというのも問題ですが、今悩んでいる方は、ちょっとだけ立ち止まって、ゆっくり愛犬と向き合ってみてはいかがでしょうか?
ゲンを迎えて数年後、セブンが脱走してしまいます。
そして私が中学に上がるタイミングで3回目の引っ越しをします。
父が公務員で引っ越しが多く、転校も繰り返しました。
なので昔からの地元の友人という存在がいなかったんですね。
友達と仲良くなった頃に転校し、また1から人間関係を作るというのが子供ながらにちょっと大変だったんだと思います。
だからこそより一層犬に救いを求めたのかもしれません。
その後、引っ越し先でしばらくゲンだけだったのですが、やはり一頭だと(私達が)寂しいということで、新たにゲンの弟分を迎えることになりました。
保護犬の譲渡会で引き取った雑種の『桃太郎』です。
桃太郎の話はまた次回お話したいと思います。