歴代の犬達④

今村のブログ

おはようございます。

映画【インターステラー】を観て宇宙への興味が湧いたのと同時に、我々の想像を遥かに凌駕するスケールに恐怖も感じた今村です。

今回は『桃太郎』について書きたいと思います。

実はこのブログを書こうとしていた時に母から連絡があったのですが、9月30日は桃太郎の命日だそうです。

2011年9月30日。12歳でした。

もう私は東京に出てきており、桃太郎の最期には立ち会えませんでしたが桃太郎が亡くなった翌日か翌々日には実家に帰らせてもらい、火葬は立ち会えました。

亡くなる数年前にに腫瘍がみつかり摘出手術でをしたのですが、悪性腫瘍でリンパ節にも転移しており、薬で何とか耐えている状況でした。

優しいじいさん犬だったなー・・・。

さて、そんな桃太郎の出会いからお話したいと思います。

小学校から中学にあがるタイミングで4回目の引っ越しをし、ゲンとレオの2頭の生活を送っていたのですが、ゲンが病気で亡くなってしまいます。

その後、やはりもう一頭いないと寂しいということで、確か太宰府(菅原道真で有名な太宰府天満宮がある所)で開催された保護犬譲渡会に行きました。

譲渡会に行ったのはこれが始めてだったと思います。

その時は保護団体がどうとか、譲渡の条件がどうという細かい部分は理解していなかったのですが、その譲渡会で桃太郎と出会い、その日に連れて帰ってきました。

母曰く、8月31日に生まれた桃太郎を9月23日に引き取ったらしいです。

生後一ヶ月経ってなかったんですね・・・。

なのでまだドライフードも食べられないので哺乳瓶でミルクをあげていたそうです。

その後、桃太郎はすくすく成長しました。

桃太郎も何かで困ったという記憶はありません。

私達兄妹が何をしても怒りませんでしたし、誰にでも優しい男でした。

 

今となっては信じられないのですが、桃太郎はフィラリア陽性になってしまいました。

今のようにフィラリア予防がスタンダードになっておらず、特にうちの実家のような田舎はまだまだ犬を放し飼いにしている所が多く、外飼も当たり前でした。

ある日突然、桃太郎の調子が悪くなり散歩に行くのもフラフラ。

おしっこで足をあげるときもよろけてしまう。

血尿も出てこれはおかしいということですぐに動物病院に駆け込みました。

確か年末で動物病院もまもなく年末年始の休業に入るからその前にと急いで連れて行きました。

先生が桃太郎の胸に聴診器をあてると「これはフィラリアがいるね。すぐに手術しないと桃太郎君は死んでしまいます。手術しますか?」と言われました。

高額な手術代になるということだったので、母に連絡し桃太郎の命には変えられないと、すぐに手術をしてもらうことに。

手術は無事成功しました。

先生から呼ばれ「見る?」と言われ見せてもらったのが摘出したばかりのフィラリアでした。

銀のトレーに入ったそうめんのようなフィラリアは今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。

「これが桃太郎の心臓に詰まっていたのか・・・」

私は桃太郎をフィラリアに感染させてしまったことを後悔し、自分の無知加減にも腹が立ちました。

二度と犬達にこんな目にあわせたくないと誓いました。

なので、私は今でも学校の講義ではフィラリアの恐ろしさを学生には伝えています。

ちょっとした油断が犬を死に至らしめる。

でもフィラリアはきちんと予防すれば確実に防ぐことが出来る病気です。

皆さんもフィラリアの予防だけはきちんとやってあげてください。

フィラリアの恐ろしさは、桃太郎のように一度感染し心臓にダメージを受けると、例えフィラリアを摘出しても心臓は回復しないということです。

一生、傷んだ心臓で暮らさなければいけません。

なので桃太郎はその後もちょっと激しい運動をするとすぐに息が切れるようになったり、走っていて突然倒れてしまうこともありました。

それから桃太郎は全力で走らせることを控えなくてはいけなくなりました。

本当に申し訳ないことをしたと思います。

そんな、桃太郎とレオの2頭暮らしをしていたのですが、また偶然の出会いが起こります。

私が高校生の頃に、自転車で学校へ向かっていると(休みの日に体育館にバスケをしに行ったような記憶があります)、学校近くのいきつけのパン屋の前に、看板犬のように子犬がおすわりをしていたのです。

可愛かったので思わず自転車を止めてパン屋のおばちゃんに

「おばちゃんこのコ看板犬ね?可愛かねー」

と聞くと

「いやいや知らん犬ったい。気づいたらそこに座っとったとよ」

と言いました。

そう、この子犬は野良犬だったのです。

今の東京では信じられませんが当時はまだこのように野良犬がいました。

パン屋の前は車の通りも多いので危ないというのと、子犬が可愛かったという単純な理由で、あまり深くは考えず自転車のカゴにその子犬乗せて家に連れて帰りました。

それが『ドラミ』です。

次回は『ドラミ』について書きたいと思います。

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